愛情深い
気に入ったら最高のおもてなし
話を聞いてくれる
おいしいレストランに連れて行ってくれる
景色のきれいな所までドライブしてくれる
似合う服を見立て買ってくれる
失敗しても許してくれる
よく気づいて動いてくれる
おしゃべりなので、言葉が少ない私にはありがたい
幸せにする、いとおしいと、きれいな言葉をならべる
ホントかな、幸せにならなかったらその時は…と思う
ただ、なかなか思い通りにならない時、待てない
いらいらする、気持ちを抑えられない
余裕のないきつい表情に変わっていく
まあ私は多く話すほうではないし、
気に入るように対応すれば平和におさまるかな
結婚した
なんとか幸せな日々が続いた
娘が生まれた
そんな頃、いろいろ見えてくる
夫と義母は些細なことでけんかをし、荒々しい声、よくない言葉が飛び交う
義母も夫と同じ性質のようで、何事もなければ上品な言葉で誠実そうにふるまうが
気に入らなければ表情が豹変する
そして相手が困ることを宣言する
「ほんと、お前は…」
「もう食事に行かん、やめた、や~めた」
「もう家は建てん、いいな」
「覚えとれよ」
「もう子どもの子守りはせん」
体調の良くない娘を次の日義母に見てもらう約束だった。
保育所に行けないし、娘が一人では困る、私は仕事に行けるのだろうか
約束を気分でころころ変えられるようでは困る
夫は逆上したらもう相談しても無駄。
しばらくして私が丁重に義母に
先ほど夫が言い過ぎたことを謝り
申し訳なさそうに、ゆっくり心を込めながら
機嫌をとりながら、
娘の子守りをしていただけるようお願いする
丁重に気遣って扱われると
気分をよくして
「いいよ」と言う
ある日、私が残業している時、職場に夫から電話
説明する間もなく、電話口から大きな罵声が飛ぶ
「一体何時だと思っとるんだ!電話してこい!」
夜8時だった
電話口から周りに大声が聞こえる
近くにいる同僚は無言
どのぐらい機嫌を損ねているか恐れながら帰宅する
機嫌をとってみて、無理なら、気が立って無言の夫のところで
おとなしく休む
この家はやばい
出ていきたい
いろいろなことが頭の中をぐるぐると回る両親のこと、そろえてくれた家具のことを思う
娘がいる
母はあまり体が丈夫ではない
平成に入ったばかりの時代、
出ていくことを決断できなかった
今思えば、この時決断していたらと悔やまれる
この性質がこの家のゆるぎない核心となる。
わがままいっぱい気持ちが満たされている時は上品に
気に入らないことがあると、理由や状況を考慮することなく
気分のまま豹変し逆上する
自分を抑えることのないケモノの住む家の始まりである。


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