娘が2~3歳になり動きも言葉も活発になる
娘がうっかり物を落とす、ガシャンと音を立てて壊す
食べ物をこぼす、床に落ちたものを拾って食べる
子どもにはよくある、ごくふつうの
不器用だけどほほえましい行動…
間髪入れず夫は表情を変え、甲高い声で「リサ!」(仮名)と
こぶしを振り上げる
娘はビクッと動きを止め夫を見る
こぶしに力を込めながら夫は勢いよく娘に向かっていく
夫の表情は怒りにわなわなと震え、鋭い目が娘に向いている
「やめて、まだ子どもじゃない。これぐらいふつうでしょ。」
「失敗してわかっていくんでしょ。」
「怒ることじゃないよ。」
と私は娘の前で両手を広げてかばう。
夫の勢いは止まらない
私は娘を抱いて座り夫のこぶしから守ろうとする
結局、夫が娘をたたくことは何度もあった
私がなんとか抑えたこともあった
抑えたとしても、その光景は壮絶で
幼い娘には恐ろしすぎる
小さな心が傷つくことを、心から悲しんだ
夫は高ぶった感情を隠せず
荒い息をして娘を鋭い目つきで見ながら
食卓の椅子に腰かける
ふだんの夫とは別人だ
父親が一瞬で怖い別人格に変わって自分に向かってくる光景は
娘にとってショックは大きい
私でも耐えがたい
ただ大人だから客観的に判断したり理解したり
頭の中で整理したり、なんとかできる
小さな心が傷つくことを、心から悲しんだ
夫は感情を抑えることはない
自分が悪かったと思うことはない
「娘が悪いからだ。」と言う
何度話しても、止めても、変わらない夫に言った
「この子がおかしくなったら、あなたのせいだからね。」



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